No.27

カルマプレッサーとの語らい:「恵まれていることは罪か」

ある出来事を反芻しながら、ジェシアはカルマプレッサーが淹れた紅茶を飲みつつ悲しげに思い悩んでいた。
「災害の中で皆が困ってるのに、私だけ普通に生活できてるのってズルいのかな…」と、誰にともなくこぼすジェシア。
カルマプレッサーは少し間を空けてから、「現在で苦を負う者は過去に楽を謳歌しまた未来で楽を得、現在楽を得る者は過去で苦を負いその未来にあたる現在で楽を勝ち取っている。そう世の中は仕組まれている。」と少し神妙な様子で語り、やがて普段通りの大袈裟な造作で「というのはどこかで聞いた話の受け売りですが。」とおどけた様に肩をすくめて見せる。
「少なくとも今のあなたからそういった類のカルマの香りはいたしませんよ。今恵まれていらっしゃるのは相応の境遇と判断して良い、ということはワタクシが保証させていただきます。」
ジェシアは自分が放り投げた言葉に向けてまさか真面目に返答されるとは思っておらず、「だからこそ、一週間後の貴女の大罪をがどのような内容なのか待ち遠しくてしかたがないんですがね。」とそれまでの言葉を台無しにしそうな発言を嬉々とした様子でされたことに対して「もう!」と呆れたリアクションをしつつも、不思議とその表情は明るく心は軽く変化していたのだった。畳む


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